いろいろと勉強したもの

置きっぱなしになっているノートのような勉強の記録

範疇性定理を目指して ~Vaughtの二基数定理~

ある理論 { \displaystyle T}{ \displaystyle \kappa}-範疇的であるとは,


「濃度が { \displaystyle \kappa} である任意の二つのモデルが同型である」


ときにいい,目標である範疇性定理は当然この範疇性にかかわる定理です.

さて,今回は逆に

「範疇的でない理論」

を考えようと思います.

どのような理論は範疇的にならないか.

それを考えることも範疇性を理解するうえで重要になってきます.

その中で,{ \displaystyle (\kappa , \lambda)}-モデルというものを考えます.

理論 { \displaystyle T}{ \displaystyle (\kappa , \lambda)}-モデルをもてば範疇的ではありません.

さらに,


「理論 { \displaystyle T}{ \displaystyle (\kappa , \lambda)}-モデルをもつとき,とくに,{ \displaystyle (\aleph_1 , \aleph_0)}-モデルをもつ」


という

Vaughtの二基数定理を示すことが今回の目標です.

範疇性定理を示すうえでも重要になってきます.