いろいろと勉強したもの

置きっぱなしになっているノートのような勉強の記録

範疇性定理を目指して(寄り道) ~可算モデルを数える~

今回は二回目の寄り道です.

いろいろな理論に対して,可算モデルの数を数えてみようと思います.

可算言語上の完全な理論おいては可算モデルは高々 { \displaystyle 2^{\aleph_0}} 個しかありませんから,

可算モデルがひとつしかないような理論や,

可算個ある理論にはどんなものがあるだろう

と考えるのはなかなか興味深いことだと思います.

そのなかで,実は


可算モデルをふたつだけもつ理論は存在しない(今回は示しません)


のですが,


可算モデルをひとつだけもつ理論

可算モデルを { \displaystyle n}{ \displaystyle n \geq 3} もつ理論

可算モデルを { \displaystyle \aleph_0} 個もつ理論

可算モデルを { \displaystyle 2^{\aleph_0}} 個もつ理論


はすべて存在し,今回それぞれ例をみていこうと思います.

今回は雰囲気を感じることを主にしていますので証明など,

少し荒い部分があるかもしれません.